将棋

2023年将棋界・囲碁界が熱い!!

随分久しぶりの更新になります。
仕事が忙しくて更新できませんでしたと言い訳しておきます 笑

この更新しない間に将棋界・囲碁界はガラリと変わってしまいました。

将棋界は何といっても超天才棋士 藤井聡太五冠(2023年2月13日ブログ執筆時点)がこの数年の間に五冠のタイトルホルダーになっていることです。
凄いとしかいいようがないというか、羽生九段デビュー当時の天才ぶりを超えている実績です 異次元の棋士です。

囲碁界も仲邑菫女流棋聖の誕生や小学生棋士の誕生など盛り上がっています。

王将戦☆藤井王将に羽生九段が挑戦

今、王将戦が熱くて平成の天才棋士羽生九段52歳が藤井五冠に挑戦していることです。

この歳で王将戦の挑戦者となったことも凄いことです。
藤井王将の圧勝だろうという世間の前評判でしたが、この間行われた第四局では藤井王将に圧勝し2勝2敗となり将棋界が沸き上がっています。
タイトル戦では危なげなかった藤井王将に互角で迫ってもしやと思わされる展開です。

将棋や囲碁は読みの速さなどの面では脳細胞の活発な若い人ほど有利な競技です、囲碁界に至っては2023年1月のデータを見ると世界のレーティングトップ20は、朴廷桓30歳(4位)時越30歳(14位)柁嘉熹32歳(18位)の3名を除いて全員20代以下の棋士です。
16位には10代の王星昊六段(18歳)が含まれています。
トップ20は、20代以下の棋士が85%も占めていることになります。

レーティング100位以内を見てみると、10代~30代までで99%を占めて、唯一一人韓国棋士 趙漢乗40歳(81位)がいるだけです。

それだけ囲碁は若い人ほど有利な競技であるのは間違いないのですが、それは将棋の世界も同じだと僕は思っています。
藤井五冠は21歳 今おそらく棋士人生の中で一番脳の力をフル発揮できる時期にいることだと思います。

そんな中で羽生九段が50代で挑戦者になったというのは、囲碁の事情を比較すると凄いとしか言いようがないです。

中年層の人々には勇気にもなっていると聞きます。

若い人ほど有利な競技ではあっても、過去には大山康晴十五世名人が66歳で第15期棋王戦の挑戦者になっている記録もあり、囲碁界では藤沢秀行名誉棋聖が66歳で第39期王座戦で羽根泰正王座を3-1で破ってタイトルを取るという偉業を達成し、その次の防衛戦では67歳で小林光一棋聖の挑戦を3-2に退ける偉業も達成している大記録もあります。

大山康晴十五世名人も藤沢秀行名誉棋聖もお二人とも将棋界囲碁界の巨人レジェンドですから、その人たちには関係ないのかも知れません。

そういう意味では羽生九段も同じなのだと思います。

藤井王将が防衛しても、羽生九段が王将のタイトルを取り通算100期と、どちらも記録になる棋戦になり、この先が見逃せません。

13歳仲邑菫三段が女流棋聖のタイトル獲得

囲碁界も将棋界に劣らず盛り上がっていて、中学生棋士の仲邑菫三段(13歳)が2023年2月6日に女流棋聖のタイトルを取ったことです。

これまでの女流棋戦の最年少記録15歳9か月(現・藤沢里菜女流本因坊が記録)を仲邑菫三段は13歳11か月と大幅に塗り替えました。
まだ中学2年生ですからね、僕の中学2年生を思い出すと稚拙な考えの子供でそれといった人生での成果も出している訳もなく(大抵みなさんそうですが)比較すると恐ろしい中学生です。

仲邑菫さんが入段デビューした当初、囲碁愛好家の世論の中には日本棋院の話題作りだという意見がありました。
僕自身も最初はそうなのかなと、そちらの考えに近かったのですが、蓋を開けてみると男性棋士に次々勝利し、九段ベテラン棋士を倒したりとその考えは間違いだったと改めました。

2022年には惜しくも敗れはしましたが第33期博多・カマチ杯女流名人戦の挑戦者になり、第7回扇興杯では決勝進出準優勝、その外にも優秀な成績を残していて目覚ましい活躍を続けていました。

この活躍だと女流タイトルを取るのもあと数年のうちに達成するだろうなとは思っていましたが、まさかカマチ杯女流名人戦挑戦から1年も経たない間にタイトルを取るとは思ってもいませんでした、恐ろしい棋士です。

小学生囲碁プロ棋士誕生

他にも2022年には世界最年少の9歳(小学3年生)のプロ棋士藤田怜央初段が誕生しています。
関西棋院の「英才特別採用規定」に基づいてプロ棋士になったようです。
デビュー初戦は黒星でスタートし、黒星が続き華々しいデビューとはなりませんでしたが、2023年1月31日公式戦で初白星を上げました。

相手はベテラン棋士で関西棋院 棋士会の会長でもある牛窪義高九段ですから大したものです。
まだ目立つ成績は残されていませんが、これから楽しみな棋士に成長していくことだと思います。

2023年囲碁7大タイトル戦

7大タイトル戦を見てみると、芝野虎丸名人の活躍が目立ちます。
2022年に井山裕太名人から名人位を3期ぶりに奪還して、2023年2月現在では棋聖戦と十段戦の挑戦者になっています。

2022年天元戦では、伊田篤史九段が2016年の十段戦以来久々のタイトル戦の舞台に登場しました。

第1局では白番初手天元、第4局では黒番初手天元とサービス精神なのでしょうか?天元戦にふさわしく囲碁ファンを楽しませてくれました。

2勝1敗と関航太郎天元をカド番まで追い詰め天元位まであと一歩というところから2連敗して惜しくも敗れました、いや~応援していたので残念です。

実力のある棋士ですから、今後もまたタイトル戦の檜舞台に登場すると思います。

2023年2月現在7大タイトル戦の内訳は
棋聖戦 一力遼棋聖 2023年芝野虎丸名人が挑戦中(2-1)
名人戦 芝野虎丸名人 2022年井山裕太名人から奪還(4-3)
本因坊戦 井山裕太本因坊 2022年一力棋聖の挑戦を退け防衛(4-0)
王座戦 井山裕太王座 2022年余正麒八段の挑戦を退け防衛(3-0)
天元戦 関航太郎天元 2022年伊田篤史九段の挑戦を退け防衛(3-2)
碁聖戦 井山裕太碁聖 2022年一力棋聖の挑戦を退け防衛(3-0)
十段戦 許家元十段 芝野虎丸名人が挑戦者になり2023年3月7日より五番勝負が始まる

タイトル最多保持者は井山裕太三冠で、棋聖位を失って少し陰りが見えたとはいえ依然強さをキープし王者として君臨しています。
一力遼棋聖の活躍も目覚ましいのですが、井山三冠に去年は本因坊戦・碁聖戦と挑戦したもののすべて1勝もできず敗退してしまいました。
以前からそうなのですが井山三冠とは相性が良くないようです、しかし棋聖戦では4-1で棋聖位を取ったので対井山戦では今後の流れは変わるかも知れません。

将棋界・囲碁界2023年は始まったばかりで、まずは王将戦の勝者の行方が個人的に気になって仕方ないところです。
囲碁界では仲邑菫女流棋聖や他の棋士たちの今後の活躍も見逃せず楽しみです。

棋士たちの活躍で将棋界囲碁界がさらに盛り上がっていくことを願ってます。

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